浦山クライミングスクール

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1989年6月 デナリ南壁

1989年6月に「デナリ南壁」を登りました。

スコット・ハストンルート〜カシンリッジを1ビバークの2日間で登り、当時の最速記録でした。

1日目は、ただただ氷壁を登りました。とにかく固い氷だったのを覚えています。

2日目は、スコットハストンルートから分かれ、雪壁をカシンリッジに大きくトラバースしてカシンリッジに抜けました。

デナリでチーム84の桜井さんにお会いし、それぞれ単独ねらいでしたが、南壁に行くまでのクレパスが非常に怖いのでそこだけはロープをつなぎました。

そこからはロープをつなぐことはなく、一緒に行動しただけでした。

当時の写真を、桜井さんからいただいたのでご紹介します。

※写真をクリックすると、大きく表示されます。

デナリ南壁の全体写真

デナリ南壁の全体写真です。

赤いラインをワンビバークで登りました。

左よりの顕著な尾根がカシンリッジです。

写真の右寄りの小さめの尾根がアメリカンダイレクトです。

スコットハストンルートは、その尾根の右側から取り付き中間部でアメリカンダイレクトのリッジを越えて、 中間部の大きな雪田を左にトラバースしてカシンリッジに取り付きました。

そして頂上近くのカシンリッジのピークに着きました。

高度差4000mあります。

デナリ南壁の取り付き デナリ南壁の取り付きです。

壁を見上げているのは、当時35歳の私です。

ここまでイーストフォークをスキーを使い一日かけて到着しました。

途中小ピークからの巨大なブロック崩壊がありました。

南壁下部雪壁の小さなテラス 南壁下部雪壁の途中にあった小さなテラスです。

確か日本のピトンが残置されていました。

みんなこんなところでビバークしたんだなと感慨深いものがありました。

上部大雪田の下部でのビバーク さらに前進して上部大雪田の下部(アメリカンダイレクトの取り着き付近)でビバークしているところです。

夏なので暗くなりません。

カシンリッジを抜けて稜線に立つ

カシンリッジを抜けて稜線(6200m付近)に立ったところです。

上部雪田はラッセルが深くひどく疲れたのを覚えています。

時間は午後3時頃だったか?

とにかく腹ペコと喉がカラカラだったのを覚えています。

デナリのピークをバックに

この写真を撮ったのは私で、デナリのピークをバックに写っているのが桜井さんです。

その後、ハイキャンプに下り、デポした食料を探しましたが見つかりませんでした。ひどくがっかりしたのを覚えています。

アメリカ人パーテーに水を分けてもらいました。どうしても飲みたかったのです。あの人の恩は忘れられません。

下山は、アルファー米を行動食にしました。

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